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bitnamiについて、もっと詳しく!・bitnami/Amazon Lightsail

Bitnami-on-aws-lightsail
目次

はじめに

ウェブアプリケーションを関連するミドルウェアと一緒にパッケージとして取りまとめたソリューションです。Bitnamiの流儀でアプリケーションが導入されているので、ウェブで検索したときに混乱してしまう事もあります。私の様にLightsailを使ってお手軽に使う方のためにも、Bitnamiパッケージの設定を取りまとめておく事にしました。過去の記事とも重複しますが、記事としてまとまっていると役に立つかもしれません。(^^

Bitnami流の設定を知る

Bitnamiは「一つのインスタンスに一つのウェブアプリケーション」が基本です。ですから、将来的の拡張に備えてBitonami流の設定術を知っていると安心です。実際の設定では(Linuxインスタンスの場合は)コンソール操作が必要だと思います。フォルダーの構成を理解しておかないと、普通に検索した一般的な設定方法との整合性がつかなくなってしまいそうだし、実際にその様な方もいると思います。
私も無知だったのでLightsailの仕様と考えてしまい、無駄に回り道していました。本書がそういった設定のアンチョコになる様にメンテしていきます。

VPS(仮想プライベートサーバー)設定

Bitnamiが導入されたVPSの基本的な設定情報を書き出しておきます。また、設定で知っておくと便利なLinuxコマンドなどもまとめておきます。(設定するときにコピペが使えると楽ですから。)
現在はLightsailの設定の検証ですが、近い将来にSynology社製NASにVPSを構築する予定です。そちらの構築成果のフィードバックをこちらに行えればと考えています。

VPSへのログイン(AWS Lightsail)

Lightsailはssh接続がデフォルトです。ダッシュボードより必要な情報を取得しておいてください。

VPSログイン説明
VPSログインのアカウント名bitnami
sshログインの秘密鍵Lightsailの「ダッシュボード/接続」タブからssh接続用の秘密鍵を取得
表 1. VPSログイン

アプリケーションの導入設定

基本的なフォルダ構成は以下の通りです。

構成要素導入フォルダ
CMS(ContentManagementSystem)やミドルウェア/opt/bitnami
ミドルウェア/Apache/opt/bitnami/apache2
ミドルウェア/PHP/opt/bitnami/php
CSM/Wordpress/opt/bitnami/wordpress
個別アプリケーション/opt/bitnami/apps
アプリケーション/Let’sEncrypt/opt/bitnami/apps/letsencrypt
表 2. 基本的なフォルダ構成

パッケージの追加について

Redmineなどを追加する事もあるかもしれません。MyBBあたりも興味があります。導入パッケージごとにURLの識別設定を選択する必要がある様です。今後のために、選別方法を書き出しておきます。

URLの識別方法説明
prefixサブディレクトリで識別する
vhostsバーチャルホストで識別する
表 3. URL識別方法

新たにインスタンスを立てなくても、別ドメインでサーバーを立ち上げる事もできそうです。今回のサーバーは最小リソースでの立ち上げが主なテーマなので、当面は検証しないですね。とはいえ、立ち上げた後の拡張のバリエーションが選べるのはとても良いですね。将来、仮想環境のスケールアップをしたい時にも、今の環境の延長線を選べるのはとても安心できます。

apacheへの設定についての補足

当面はApacheを直接設定することはないですが、今後のために調べた情報を書き出します。設定場所がわかっていれば設定時のヒントにつながります。(^^)/

設定要素設定フォルダ、設定ファイル
apacheの設定ファイル/opt/bitnami/apache2/conf/bitnami/httpd.conf → memory/httpd-micro.conf
インスタンスタイプ別設定フォルダ/opt/bitnami/apache2/conf/bitnami/memori/
・httpd-2xlarge.conf
・httpd-large.conf
・httpd-medium.conf
・httpd-micro.conf
・httpd-small.conf
・httpd-xlarge.conf
サブディレクトリ形式の設定/opt/bitnami/apache2/conf/bitnami/bitnami-apps-prefix.conf
・現在は未作成です
バーチャルホスト形式の設定/opt/bitnami/apache2/conf/bitnami/bitnami-apps-vhosts.conf
・現在は未作成です
エラーログファイル/opt/bitnami/apache2/logs/error_log
.htaccessファイル/opt/bitnami/apache/conf/vhosts/htaccess/wordpress-htaccess.conf
vhost設定/opt/bitnami/apache/conf/vhosts/wordpress-vhost.conf
/opt/bitnami/apache/conf/vhosts/wordpress-https-vhost.conf
表4. Apacheの設定ファイル

AWSのLightsailではインスタンスタイプ別にパフォーマンスチューニングされている様です。私の環境は「httpd-micro.conf」が設定されている様です。アプリケーションのURL識別設定に関しても、該当する設定ファイルを記載しておきます。今後の拡張の際には記事を更新いたします。

.htaccessファイルについて

bitnamiでは.htaccessは使用しない事を推奨しています。設定が必要な場合は上記「wordpress-htaccess.conf」を編集します。

vhostsについて

複数のドメイン運用の設定ファイルです。 WordPressのプラグインによっては設定変更が必要な場合があります。
情報が散らからないよう、本書に残しておきます。

Linuxコマンド

今は殆どコピペで済ませることができますが、場合によってはコマンドを打って調べる必要もあります。
そういったコマンドをこちらに書き出しておきます。

which/コマンドの格納先を調べる

普段は意識しないコマンドへのパスですが、スクリプト作成の際に実際のパスを知りたい場合もあります。そういった場合にはwhichコマンドを使ってサクッと確認しましょう。

which [オプション] コマンド名
オプション説明
-aコマンドが実行可能なパスを、エイリアスも含めて、全て表示します。
表 5. whichコマンドのオプション

find/ファイルを検索する

設定ファイルが調べた結果と異なる場合に、実際の場所を探してみると解決の糸口が見つかりやすくなります。ファイルの検索に使うコマンドなので、使い方を知ってると作業が捗ります。

find 検索する場所 [オプション] 指定文字列

例) find /opt/bitnami/wordpress -name hoge.php
オプション説明
-nameファイル名が指定文字列に合致するファイルを検索する
・”! -name”とすると合致しないファイルの検索となります
-iname-nameオプションと同様の機能ですが、大文字と小文字を区別しません
-mtime 日数指定した日数以前に更新されたファイルを検索する
-atime 日数指定した日数以前にアクセスされたファイルを検索する
-ctime 日数指定した日数以前にステータス変更したファイルを検索する
-type検索対象のファイルタイプを指定して検索する
-pathファイルのパスが指定文字列と一致しているファイルを検索する
-ipath-pathオプションと同様の機能ですが、大文字と小文字を区別しません
-userユーザーを元に検索する
-groupクループを元に検索する
-exec条件に合致したファイルに対して -exec 以降に指定したコマンドを実行する
-ok-pathオプションと同様の機能ですが、実行する前に確認のプロンプトを表示します
-oオプションとオプションをor条件で繋ぎます(優先したいオプションは”\”で括ります)
-aオプションとオプションをand条件で繋ぎます
表 6. findコマンドのオプション

findコマンドは奥深いコマンドです。今後よく使うパターンがあれば、こちらへ書き示していきます。

nano/テキストエディタ

非常に軽くて使いやすいテキストエディターです。viエディターよりも直感的に使えるので愛用しています。キーコマンドはヘルプで確認できるので省略しますが、修飾キーの表現を参考までに書き出しておきます。

nano ファイル名
ヘルプの記号意味
^ctrlキー
MMacOSでは Esc キーです(同時押しする必要はありません)、WindowsではAltキーとなります
shShift キー
表 7. ヘルプの記号
コマンド意味
^g ( ctrl + g )ヘルプを表示
M-x( ESC + M )画面下に表示されてるヘルプの表示/非表示
表 8. ヘルプコマンドの紹介

WordPressの情報

サイト構築時に振り出されたパスワードを使ってWordPressの初期管理ユーザー「user」にログインします。ログイン後は速やかに正規の管理者ユーザーを登録してください。新しい管理者ユーザーの登録が完了したら忘れずに初期ユーザーを無効にしましょう。

WordPressの設定

WordPressでコンソールからアクセスする機会が多いファイルやフォルダーパスを以下にまとめました。ウェブ検索などで拾った情報を参考にする際に参考になると思います。

設定要素設定フォルダ、設定ファイル
httpルート/opt/bitnami/wordpress
adx.txt(Google提供)の配置/opt/bitnami/wordpress/ads.txt
コンテンツルートwp-content -> /bitnami/wordpress/wp-content
設定ファイルwp-config.php -> /bitnami/wordpress/wp-config.php
PHPの設定ファイル/opt/bitnami/php/etc/php.ini
MySQLのパスワードwp-config.php内の記載を確認
表 7. WordPressの設定

まとめ

bitnamiで構成されたWordPressについて、必要な設定情報をまとめてみました。今後も、知見がたまりましたら都度更新してまいります。

Bitnami-on-aws-lightsail

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