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家電のIoT/COCORO AIR

目次

はじめに

家のエアコンが古くなったので、シャープのエアコンに交換しました。ミドルレンジの製品なのですが、シャープの製品はしっかりWifiに対応しています。使わないともったい無いですし、こういった白物家電はどうやって設定するのか実践してみたかったので設定してみました。白物家電のインターネット活用を実際に行ってみて、感じたことを記事に書き出します。細かな設定については、既にいろいろと記事がありますので割愛します。

COCORO AIRとは


COCORO AIRサービスは、シャープ謹製のエアコンや空気清浄機をインターネットに接続する事で利用できます。クラウド型サービスなので、どこからでも自宅空調を管理操作する事ができます。出先から帰宅前にエアコンを入れておくなんて事が簡単にできます。今年(2023年)は特に異様に暑かったりしますが、玄関を開けた時にはすでに涼しくなっていると少しだけ幸せですよね。

Ⓒ シャープ株式会社

エアコンのWifi登録

家電なので、当然ですが、付属のリモコンで普通に使えます。このリモコンがWifi接続時の認証に必要です。リモコンの所定のボタンを押してWifi接続モードに切り替え、即座にWifiルーターの「無線LAN接続用のボタン」を長押し、再度リモコン側の所定のボタンを押して、接続を完了します。
手動での接続設定はありません。ですからうまく接続できなかった時、トラブルシュートが一般の人にはとっても難しいものになってしまいます。白物家電なのでこの仕様もしょうがないのですが、やはり人を選んでしまう面は否めないです。こういった分野もAIがカバーしていくのでしょうけど、そうすると、ますますブラックボックスになってしまいそうです。

Wifiの基本設定

特に特別な設定は必要ないと思います。
私のWifiルータの設定情報を書き出しておきますので、もしも接続できない状態に陥った時に参考にしてください。
接続機器はNEC製のATermシリーズです。

設定項目設定値
Wi-Fi自動設定動作モード2.4GHz
Wi-Fi自動設定らくらく無線/WPS自動           
暗号モードWPA2-PSK
ESS-IDステルス機能OFF
MACアドレスフィルタリング機能OFF
表1. Wifiルータの設定値

うまく接続できない時の対処、その1

WIfiのマニュアル設定ができないので、接続がうまくいかないと、トラブルシュートが大変です。
私も初回導入時、そして今回のシステム再設定、それぞれで少しハマりました。2.4GHz帯(IEEE802.1 b/g/n)だけを有効にして、チャレンジしてみてください。初回設定時(2020年頃)はこのやり方で無事Wifi設定が完了しました。
幸いな事に、ファームウェアの更新にてこの問題は対処されている可能性が高いです。

うまく接続できない時の対処、その2

システムの設定を変更したので、再設定を行う事になりました。スムーズに終わるかと思ったのですが、Wifi接続でまた少しハマってしまいます。どうにも接続できなかったのですが「設定をリセットしてしばらく放っておく」という対処法を見つけました。1日ほど間を空けてから再チャレンジすると、さっくり接続完了となりました。多分無効になってしまったログイントークンが時間切れになったのでしょう。

インターネットに接続されたエアコン

Wifi接続が終了すれば、あとはアプリに登録すれば完了です。
これで、エアコンはインターネットにつながったので、どこからでもアプリで制御できます。
しかも、ほとんど手間いらずで準備できてしまうのです。すごいです。スマホが家電のリモコンになるのは、やはり便利です。こういったネットワーク対応家電の展開には今後も期待します。

Ⓒ シャープ株式会社

スマホと連携

言うまでもなく、アプリを使ってスマホからエアコンをコントロールできます。最初は別に使わなくても良いかな?と思っていたのですが、いざ導入してみるとなかなかに便利ですね。
もう手放せませんw。
面白いと思ったのは、エアコンをセンサーにクラウドサービスに情報を集めて可視化する機能です。1日の湿度や温度変化が一目できるのは、DevOpsに従事してきた私の大好物です。

図1. アプリTop
図2. 選択エアコンTop
図3. 稼働状況の可視化1
図4. 稼働状況の可視化2

白物家電ならではのゆるさ

ちょうど、シャープサービス側でのトラブルがありました。サービス停止中の計測データはどうなるのかなと思っていたのですが、エアコンには残っていない様です。

図5. 障害発生当日
図6. 障害復旧

障害発生の連絡メッセージの発信時刻あたりから、翌日の復旧までブラックアウトしている事がわかります。エアコン側でのタイマー動作だけは夜11:30に起動された事が記録されていて、その後の処置は行われていません。
実際には、予定どおり朝5:00時にはオフになっていましたが、設定を変更するまで状態が変わっていない事が見受けられます。

また、再設定でうまくいかなくて、機器登録の削除と再登録を行ったのですが、あっさり消えてしまいました。クラウド側の情報の扱いが、泡沫性の高いゆるーい情報管理デザインなんだろうなと思います。セキュリティ面でも安く設計できますし、リユースも簡単になるのだろうなと、勝手に想像しています。

Alexaと連携

スマートスピーカーとの連携も可能です。しかしながら、こちらは一癖あってあまり使えていません。エアコンとしてダイレクトに指示が出せないのです。COCORO Air スキルを経由して指示を出すことになるので少し冗長になってしまいます。
エアコンをオンにして」(実行)としたいのですが「COCORO Airでエアコンをオンにして」「COCORO Airでエアコンをオンにします、良いですか?」「はい」(実行)となり、結構うざいです。(^^;
AIoTを挟みたいのだとは思うのですが、もう少し検討の余地があるでしょうか。

まとめ

白物家電をインターネットから使うというのは、なかなか面白いです。スマホ連携を中核に囲い込みしたいんだろうという思惑はわかるのですが、利用者目線としては業界全体での統合をもっと考えてほしいとも思いました。将来的にはAIがメーカー間の差異を吸収していくのだろうと思うのですが、ますますITビッグ(GAFA)にキモを握られてしまいそうです。脱GAFAを目指して、自由なIoTを目指してほしいと思います。

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