はじめに
分割キーボード「KeyBall44」を組み立ててから早くも一カ月が経過しました。ブラインドタッチもままならない、我流打ちの私でしたが、無事、ストレスを感じる事もなく使えるようになりました。まだ一カ月ではありますが、利用感をご報告します。
良くなった事
そもそも肩をいためた事から導入した分割キーボードです。かなり、劇的な利用環境の変化でした。感じた良かった点を書き出します。
凍結肩への効果
患った凍結肩なのですが、未だ治療中です。寝られないほどの痛みは無くなったのですが、いまだに肩の奥深くにしこりが残っています。
おかげで、ここ数カ月はキータイプを控えていたのですが、それでもタイピングをしなければならない事もありますので、無理せずポチポチ打ち込んでいました。
当初は明確に左右を分割したことで、染みついた変な癖から疲れを感じていたのですが、それも大分薄まりました。初期ストレスが収まってくると、このタイピングポジションの効果が徐々に実感できる様になって来ました。やはり胸を開いてのタイピングは姿勢の維持もしやすく、肩回りにも優しく感じます。また、トラックボールが組み込まれているので、ちょっとした編集でもポジションを変えなくても行えるのは想像以上に良いです。パソコンでテキスト入力される方、万人にお勧めできると思います。
これからパソコンを使いまくってきた方々が四十肩、五十肩に悩まされるのではないかと思います。肩に優しい分割キーボードは、これからの注目アイテムかもしれません。
机上スペースの活用
ごちゃつきぎみの机上は、想像以上に改善しました。パソコンを挟む形でキーボードを配置できるので、想像以上に広く机を利用できます。キーボードの間に資料を置くもよし、はんだ付けマットを敷くもよし、私のようなブログの記事を作るには最適です。
またブラインドタッチを求められるので、最初はストレスを感じるのですが、慣れると視線移動も整理されて疲労感が少なく感じます。特に会計資料を見ながらエクセル入力する際に、資料を挟んで左側キーボードの電卓レイアウト(レイヤー2)は神でした。とにかくモニター手前のスペースが使えるようになるのは素晴らしいですね。
マルチモニター環境がより便利になりました
ノートパソコンやタブレットも分割キーボードで挟む事で利便性が上がります。以前はノートパソコンの上にキーボードを置く、いわゆる「尊師スタイル」での運用だったのですが、タッチパッドや指紋認証の関連で使いずらいと思うこともありましたが、これが見事に改善されます。特にiPADは「Face-ID」があるので、スムーズにマルチディスプレイ運用ができています。
ソフト「Spacedesk」もバージョンアップされていて、非常に安定して快適に使えています。以前はスリープ状態からの復帰ではアプリがハングアップしていたのですが、今現在はそういった挙動もなくなりました。記事の作成がますます捗ります。
購入を検討している人へのコメント
分割キーボードへの興味を持つ方も増えていると感じています。使ってみて分かったこと、感じたことを記事にします。これから導入を考えている方の参考になれば幸いです。
「自作」キーボードであること
既製品のキーボードとは違うことは承知しておく必要があります。例えば、マザーボードの「BIOS/UEFI」設定に入るため「DELキー」をパソコンの起動時に押下するのは広く知られています。
ですが、私の環境ではKeyBallからのDELキー押下では入れませんでした。多分、細かな設定で回避できそうな感じもしますが、どんな状態でも入れないと意味がないので、あえてご報告といたします。とはいえ分割キーボードを検討される方は、キーボード沼にどっぷりとはまっていられる方なので、特に大きな問題ではないと思います。
KeyBall61も捨てがたい
配布版のファームウェアではレイヤー数の制限から記号の配置が独特になってしまいます。理解していたのですが、従来型に近いレイアウトでも良かったかもしれないと思うこともあります。
実際にマッピングしていくとKeyBall39でも十分とも言えそうですし、いまだに悩む要素ですね。特にコンパクトを気にしないのであればKeyBall61がお勧めだと私は感じました。とにかく慣れる必要があるので、その点は十分に考慮する必要があります。
沼ります
これだけ自由度が高いと、まずまちがいなく「キーボード沼」にハマります。部品も安いし種類も豊富だしで、ついついポチってしまいます。散財には気をつけてください。特にスイッチはリニアやタクタイルなど微妙にフィーリングが違うので、実際に使ってみないと最後のところは分からないです。赤軸や茶軸、青軸等々、実際に使ってみないと小さな差がわからないんですよね。さらにはキーキャップも数多くの種類があって目移りしまくりです。
テンティングは結構重要です
使い始めは気にならなかったのですが、肩幅に広がると手のひらの角度も気になってきます。確かにキーボードを立てたほうが、より楽にタイピングできそうです。手元の資材で角度をつけてみたのですが、しっかりと角度を保つのは結構難しい事がわかってきました。なるほど、だから雲台なんだなと納得した次第です。
雲台+マグネットで一人の渋沢栄一とお別れする事になりました。
マグネットはMagSafe対応をお勧めします
マグネット式の台座も豊富に種類があります。中には20kg相当の荷重に対応していたりしますので注意してください。MagSafe対応で十分ホールドしてくれます。それこそ20kg荷重のマグネットだと剝がすのが大変なことに…購入の際には気をつけてください。
今のキーマップ
今現在のキーマップを紹介いたします。私はこれで体に覚えこませているところです。
※ KeyConfigのデータは非公開です。
まとめ
まだまだ使い込みが足りませんが、普段使いに支障もなく使えるようになって来ました。単なる自己満足に終わらず、これからの活動のためにも有効な投資でした。今まで適当にタイピングしていたのも、思わずもがな適切なタイピングをマスターする事にもつながりました。
はんだ工具も一新しましたので、使いこなすいい機会にしたいと思っています。