はじめに
もう25年以上も前の話ですが、私はSharp X68000というパソコンで手書きのCGイラストを作成していました。Sharp X68000は、当時としてはめちゃくちゃ高性能で、絵を描くためのソフトも豊富で、開発環境も充実していて、とにかくX68000は最高のお絵描きツールでした。お絵描きの技術も、基礎からこのパソコンで覚えた様なものです。おかげさまで、そこそこの絵が描ける様にもなりましたし、パソコン自体にも強くなる事ができました。しかし、仕事が忙しくなるにつれ、だんだんとパソコンで絵を描く事もなくなり自然消滅して今に至ります。
創作活動のリブート
仕事の区切りを迎えた令和5年の今、また昔の様に創作活動に注力できる様になりました。ネットを散策していたところ、AIを使って低解像度なCGを高画質にアップコンバートできる記事を見つけました。
AIを使ったアップコンバートはちらほらと見かけていたのですが、思った以上に簡単に利用できそうです。自作の手書きのタッチとか、どんな風に処理してくれるのだろうと興味が沸いたので実際に使ってみました。
特にお気に入りのイラストで検証しました。個人的お気に入りや、特にご評価いただいたデータです。
昭和風味の絵柄で少々古臭いですが、ご容赦ください。(^^;
アップコンバート ギャラリー/Sharp X68000
Sharp X68000とは
X68000は、その優れた性能とグラフィックス機能を生かして、手書きのCGイラストを作成するための優れたツールでした。専用の描画ソフトや開発環境が充実していたため、多くの人が独自の絵作りを楽しんでいたと思います。また、X68000を使ったイラスト作成は、グラフィックスやパソコンの操作に関する技術も磨いてくれました。この創作経験は、その後のパソコンやデジタルツールの理解や扱い方にも、とっても役立ちました。
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ペンタブレットを使ってマチエールというソフトで作画しました。線のタッチとか違和感がありません。元の解像度が低いのでペンのタッチは間違いなく補完されて作られた情報です。すごいですよね。
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こちらも、細かいところまで違和感無く補正してくれています。
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光効果フィルターとかの効果も綺麗に補完してます。こちらは手書き情報ではないのでAIからするとむしろ楽なのかもしれません。
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細かな線の細線処理なども違和感なく行えていると思います。
アップコンバート ギャラリー/PC-AT互換機
PC-AT互換機は、1980年代後半から急速に普及し、現在でも一般的なパーソナルコンピューターとして使用されています。その普及により、ソフトやハードの開発が活発に行われ、パソコンの進化や多様化が進んできました。仕事でも使うので互換機へと乗り換え、Adobe Photoshop、Corel Painterなどに切り替えていきました。
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2000年に開催されたSF大会「Zero-CON」のイラストを描く機会をいただきました。元の絵がそこそこ高解像度なので、効果の度合いは見た目は少なくなった気がします。ロゴがとても奇麗に拡大されているのが地味にすごいですね。
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ペン画の線が処理がいい感じで拡大されています。
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トーンを使ったイラストの変換をやってみましたが、こちらは適当なところでグレーに変換する感じです。スッキリした感じです。
トーンを活かしたい場合は「ウルトラシャープ」の設定が有効だと思います。
少し色味もついたのですが、こちらはソフトの問題ではないでしょうか。
まとめ
単に拡大すると結構ぼんやりとした感じになるのですが、AIの効果で筆のタッチの補完も高精細に表現してくれてます。手描きの風味を生かしつつ奇麗にアップコンバートしてくれて思った以上に優秀です。
お絵描き環境の整備
仕事でiPadとか使っているのですがお絵描きなどには全然使っていませんでした。今のお絵描き環境を調べているのですが、充実し過ぎてて選ぶのも大変そうです。
絵も全然描けなくなってしまいました。とほほ。学び直し確定です。ちょうどガジェットのブログをやっていますので、お絵描き系のガジェットを買い漁ってお絵描きのリブートを加速したいです。
AIアシスタントの可能性
ローカルに画像生成AIを立ち上げることもできそうです。
将来、自分の絵のタッチだけを覚え込ませるなんてローカライズができる様になると、すごいアシスタントになってくれそうです。
PC環境+グラボを刷新して、環境構築をしてみたいです。