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SwitchBotでサーバー起動をコントロール

目次

はじめに

ジャンクPCでrsyncサーバーを構築しました。フリーのNAS-OSを採用したのですが、常時稼働でデザインされていて自動起動はサポートされていません。さらには内臓LANモジュールにWOL(Wake On LAN)も組み込まれていないのでLAN経由の起動もできません。
困った…と思案を巡らせていたら、電源復帰をPCの起動イベントにできる事を思い出しました。そうだ!これだ!!IoTで機動制御だ!!★♪
ってなわけで、少し力技っぽいですが、この課題をSwitchBotで解決しましたので記事にまとめます。

エコじゃないサーバーをなんとかしたい

USB接続型ハードディスクをバックアップメディアに使っていたのですが、故障すると全てが終了です。そこで可用性のあるネットワークストレージにグレードアップしたのですが、組み上げたジャンクPCに一癖がありました。常時稼働が前提な機材だったため、バックアップの時だけ稼働する事ができません。バックアップ自体は通常は1時間もあれば十分なので、残り23時間を無駄に稼働させているのはもったいないお化けが出てきそうです。
そこで登場するのがジャンクPCのBIOS設定とSwitchBotの合わせ技です。細かくコントロールするのであればSinology-NASで組めば解決ですが、今回は創意工夫で乗り切ります。

SwitchBotとは

SwitchBotは、手軽にスマートホームを実現するためのIoTデバイスブランドです。スマートフォンアプリやスマートスピーカーと連携して、家の中のさまざまな日常生活のタスクを自動化したり遠隔操作したりできます。

いろんな事ができるSwitchBotですが今回はACプラグの抜き差しを代行させるためだけに使用します。節電結果でコスト回収するのにどれだけの時間がかかるのかは不明ですが、そこは目をつぶってゴニョゴニョ…

ACプラグの抜き差しを制御する

ACコンセントとPC電源プラグとの間に挟む感じで使います。機能は簡単でコントローラーからの指示でAC]電源の通電をコントロールします。要は電源プラグの抜き差しですね。
付加機能として消費電力の計測し可視化する事ができます。どちらかというとこの機能をメインPCに組み込みたくて導入に踏み切りました。(^^

仕様詳細

  • 製品型番:W2001400
  • 本体寸法:70 x 39 x 59 mm
  • 定格電圧:100 V AC
  • 入力周波数:50 / 60Hz
  • 定格電力:1500W
  • 電流:15A(最大)
  • 動作温度:-15°C~40°C
  • 通信方式:IEEE 802.11 b/g/n,2.4 GHz Wi-Fi,Bluetooth Low Energy
  • 対応OS:Android 4.3+, iOS 10.0+, watchOS 1.0+

定格1500WなのでメインPCの電力計測も問題なさそうです。こんど計測してみる事にします。

家電をIRリモコン機能で制御する

家電のIR(Infra-Red:赤外線)リモコン機能を利用して、従来型の家電をスマート化するモジュールです。メジャーな機器であればプリセットで十分制御できますし、学習機能を使ってカスタマイズも可能です。Amazonアレクサなどと組み合わせると、結構面白いシステムをノーコードで組めたりもします。

  • 本体寸法:65 x 65 x 20 mm
  • 電源入力:DC 5V ⎓ 1A
  • 入力周波数:50 / 60Hz
  • 動作温度:-10°C~60°C
  • 通信方式:IEEE 802.11 b/g/n,2.4 GHz Wi-Fi,Bluetooth Low Energy
  • 対応OS:Android 4.3以降、iOS 14.0以降

こちらは、あまり活用できていません。今後も使い込んで記事が起こせたら良いなぁと思っています。
実は昔から家電オートメーションは結構頑張って組んでました。その時代からみれば、驚くほどの技術革新を感じます。すごい時代になったもんですよね。

iPhoneでスマートプラグをコントロール

SwitchBotの初期設定とか、Wifiボタンを押してポチポチで完了なので、記事に起こすまでもありません。ジャンクPCの起動制御に絞ってGUIを紹介します。簡単ではありますが、SwitchBotの全体イメージもつかめるのではないかと思います。

アプリトップ

SwitchiBotのアプリを起動すると登録されているモジュールが一覧できます。部屋ごとにゾーンを決めて、その配下にあるスマート家電にアクセスするイメージです。私の部屋は「洋室」です。
2灯の照明機器「照明1」「照明2」と「XigmaNAS AC plug」が登録されいます。「ハブミニ76」がSwitchBotハブモジュールです。

図 1. アプリトップ

ACプラグの状態

XigmaNAS AC plugをタッチすると今の状態が表示されます。当日の消費電力や使用時間(通電時間)を確認する事ができます。今まで気にもしていなかったのですが、こうして使用状況が可視化されるのって、結構好きなんですよね。ワクワクしちゃいます。

図2. ACプラグの状態

スケジュール

ACプラグの起動スケジュールです。毎晩、午前零時30分に一分の停電を作って、それを起動イベントにしています。このイベントでrsyncサーバーは復旧のための起動を行います。起動後にHyperBackupがバックアップしシャットダウン…そしてまた起動というサイクルですね。

図 3. スケジュール

履歴

スケジュールの履歴確認もできます。オンとオフの繰り返しなだけですが、きちんと動いているのが確認できるのは重要です。

図 4. 履歴

過去消費電力

消費電力や稼働時間を確認できます。漠然と使っていた情報が数値化されるのは面白いです。

図 5. 過去消費電力

消費電力のグラフ

計測した情報をグラフにして確認できます。実環境を振り返って、どんな作業をしたのかも振り返る事もできます。
余談ですが、計測当初は毎時でのグラフでしたが、数日経過すると毎日のグラフに変化しました。改めて、日→時へドリルダウンできると嬉しいのですが、現状では自分で作るしかありません。

図 6. 消費電力のグラフ

iPhoneで照明をハブミニを使ってコントロール

LEDシーリングライトのスマート化

図7. パナソニック HH-CF0823CA

パナソニック製のLEDシーリングライトです。お手頃価格で使いやすいLEDシーリングライトです。コントロールは付属のIR型リモコンで行います。調光機能は必要十分が用意されています。これらが事前にプリセット設定として用意してあるので、ハブミニへの登録は簡単です。
スペシャルな機能として「明るさアップ」があるのですが、そちらはプリセットにはなかったので学習登録しました。
登録が終われば、あとは、アプリから「洋室/照明1」「洋室/照明2」にタッチすれば簡単に基本機能を利用できます。もう少し細かな操作をしたい場合(たとえば「明るさアップ」操作)には、さらに「操作設定」にタッチしてアクセスます。

図 7. 照明リモコン

操作設定

付属のリモコン相当の操作が行えます。照明ブースト機能は「全灯」に設定しています。洋室には2灯設置しているので2つのリモコンが邪魔でしたがスマホに統合されてスッキリ片付きます。

図 8. 照明・操作設定

設置してから数日様子見しましたが、非常にうまく機能しています。

まとめ

SwitchBotを使った力業のPC制御でしたが消費電力の可視化などもできて結構満足な結果になりました。いろんな家電を登録してみましたが、とにかくスマホにリモコンが集約できるだけでも結構お勧めです。ぜひ自宅家電のスマート化をやってみてくださいませ。
直近は作業用PCの一新も行ったので、ガジェットニュースのネタがたまっています。これからも(少しは)役に立ちそうな記事を書いてまいりますので、引き続き、どうぞよろしくお願いします。(^^)/

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