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【番外編:非推奨への挑戦】DS218(2ベイ)のHDDを、アーキテクチャの違う4ベイNAS(修理したDS918+)へ挿し替えてDSMをクリーンインストール

[前編:DS923+への最速リプレイス編][後編:DS918+分解・修理・バックアップ検証編] の続きです。

我が家のメインインフラはDS923+へ無事に引っ越し、故障したDS918+も物理洗浄(タクトスイッチ修理)で延命。さらに、rsyncバックアップからの完全復旧検証という、トラブルから始まった物語は、なんとか無事に結末を迎えました……。
……はずでした。
しかし、ここに直ったばかりの4ベイNAS(DS918+)があります。 そして、手元には初代の入門用のSynology NAS(Realtek CPU搭載)の2ベイNAS「DS218」があります。「DS218(Realtek)のHDDを、アーキテクチャの全く違うDS918+(Intel)へそのまま挿し替えたら、一体どうなるのか?」。HDD入れ替えるだけでマイグレーションできるのかな?と。
Synologyの公式ドキュメントでは、異なるアーキテクチャ(CPUファミリー)間のマイグレーションは「非推奨」です。まぁ、一部制限があるよ、ってことですね。
そこで、私は仮説を立ててみました。「アーキテクチャが違うからDSM(OS)は引き継げない(再インストールになる)のは納得できます。でも、SynologyのRAID(SHR)はLVMベースなんだから、データパーティション(共有フォルダ)自体は認識できるはず!」折角検証できる機械が用意できてしまったので、この機会を活かさないのは勿体無い。メーカー非推奨となっている「異なるCPUアーキテクチャ間、かつベイ数増加」という多重マイグレーションを検証しておきます。きっと誰かの役に立つと思います。☺️

目次

DS218のHDDをDS918+に挿し替え!

注意:これは「メーカー非推奨」の実体験記録です

これから紹介する内容は、Synologyが推奨する移行方法ではありません。もし真似される場合は、必ずデータのバックアップを取った上で、完全に自己責任で行ってください💦。

手順:

  1. DS218の電源を切り、HDDを2台抜く(1台目、2台目の順番は絶対記録!)。
  2. 電源を切ったDS918+へ、同じ順番でHDDを挿し込む。
  3. 電源を入れ、Synology Assistantで検索。

CSM(Webブラウザ)経由でのDSM強制クリーンインストール

DS918+の電源を入れ、しばらく待ってからSynology Assistantでアクセスしてみます。すると「未インストール」状態として検出しました。


ブラウザからアクセスしてみると、きちんとハードウェアの入れ替えを認識している事がわかりました。仮説通りの動作です。
画面の「マイグレーション」を押下して早速動作を確認してみましょう。特にトラブル無くDSMのインストールが開始。

数分後、DS918+が再起動しました。

マイグレーションを終えて

ちゃんと起動しました。さてさて結果はどうなったでしょうか。

結果1:データは無事か?

HDD上のデータは安全にアクセスができる様になりました。 やっぱりSynologyのSHR(独自RAID)はCPUのアーキテクチャに依存せず、ディスクを挿し替えるだけでデータボリュームが認識できることが証明されました。

結果2:設定は戻ったか?

DiXiM Media Server」はDS218専用のおまけアプリだったのですが、当然引き継げないので、この警告は納得です。(そもそもサービス自体も終了していて、改めてDS218へのインストールもできなくなったようです)
問題なくマイグレーションは完了しました。
驚くべきことに、クリーンインストールを選択したにもかかわらず、ネットワーク設定(固定IP、DNS)などの情報が、DS218のものからそのまま引き継がれているように見受けられました。ネットワーク設定などはアーキテクチャに関係のない汎用的な設定ファイルとして、システム設計の中で特別な領域に保存されているのかもしれません。これは予想外の嬉しい誤算でした。

結果3:HDDの拡張検証

そして、実験の仕上げです。DS918+に新しく追加した3本目のHDDを、既存のデータボリュームに追加しRAID構成を変更します。
「データを保ったまま、ベイ数の多い機種(2ベイ:SHR-1→3ベイ:SHR-2)への拡張」を確認しました。こちらは、解説も不要なぐらい簡単にSHR-2(2台の障害に対応)へ構成変更できました。納得できたのでリセットしてRAID5運用に切り替えます。

まとめ:非推奨だからこそ見えたSynologyの堅牢さ

異なるCPUアーキテクチャ、異なるベイ数。メーカー非推奨というハードルは、思いのほか低いことを確認することができました。

結論:データを失わずに、ベイ数の多い別アーキテクチャの機種へ、ディスク挿し替えだけで乗り換える」ことは、適切なDSM再インストールを伴えば可能である。

この実験結果は、Synology NASというシステムの堅牢さと、データを最優先にする設計思想を改めて感じさせる素晴らしい経験(知見)になりました。修理したDS918+で検証して見たい事はこれで完了です。DS928+の強力なバックアップ機として完璧な第二の人生を歩み始めました。
災い転じて福となす。このトラブルから始まった物語は、これにて、我が家の情報運用体制をより強固なものにして、完全クローズです!お疲れ様でした!

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