はじめに
昨年末に、自宅ネットワークをすべてOCNに刷新しました。モバイル回線も固定回線もそれぞれでつまずいてしまって、慌ただしい新年になってしまいました。トラブルから得た情報は、きっと皆様の役に立つと思い記事を起こしました。本書はフレッツ光についてのあれこれを記事にしました。
2023/6/26:「OCN モバイル ONE」「OCN 光」等の新規お申込み受付終了
2023年7月1日にドコモとNTTレゾナントが合併したので、旧OCNの新規申し込みは受付終了とのことです。
新しいサービスについては分かり次第、記事に反映したいと思っています。
突然の回線断
大晦日(2022/12/31)に某とくとくBBからOCNフレッツ光にプロバイダー乗り換えました。Wi-Fiルーターの貸出申請も終えて、あとは入れ替えるだけの状態で新年をむかえました。
新春早々にルーターが届き、OCNフレッツ光開通簿お知らせも届きルンルン気分でルーターを切り変えました。もともとDHCPサーバーは別立て運用していて、ルーターも使い慣れたAterm系なのでサクッと切り替え完了です。とりあえずOCNから届いた設定資料に従って難なく開通しました。そのまま数日が過ぎた1月14日の夕方、突然通信が切れてルーターのACTIVEランプが真っ赤に点灯!。それから約2週間、固定回線の整備に追われる事になりました。(涙
OCN移行前のネットワーク
OCN導入前のネットワークは以下の通りです。家庭内LANは192.168.10.XXX/24でネットワークが構築されています。GateWayが二つもあります。
IPv4サイトに接続できない
最初の回線切断が発生した後、確認を進めるとYuouTubeなど一部のサイトは問題なく接続できる事が分かりました。さらに調べると接続できているのはIPv6対応しているサイトです。早速OCNのサポートに連絡を入れたのですが迷走してしまいました。
原因について
原因はおよそ以下の2点です。
- PPPoEとIPoEのナレッジが混乱している
- IPoEはユーザ毎に常に一つ
PPPoEとIPoEのナレッジが混乱している
最新技術とそれを支える現場との知識のズレが大きな課題と感じます。技術ばかりが進化しても、それを支えるフロントの方がへは相当な負担を強いているのではないでしょうか。
今回は以下の手順を踏んで正常になりました。
- Atermの入れ替えて、PPPoEをOCNに設定した(ガイドの設定)
- RT-500MIに某とくとくBBのPPPoE設定が残っていた
- Aterm切り替え事に某とくとくBBとの間でIPoE接続が確立してしまった
- 某とくとくBBが回線切り離しを行った(1月14日の回線切断の原因)
- OCN側はiPoEが既に使用中だった為、NTTへの利用申請が行われていなかった
- iPoE前提でプランされているのでPPPoEは無効となっていた
- IPoE申請を行なってもらい、OCN側PPPoEを再度有効化する
- IPoEが開通したら、Aterm WX1800HPをブリッジモードに切り替える(RT-500M専用の設定)
- IPoEの接続完了後は、再度PPPoEは行えなくなる事を確認しました。
- DHCPサーバを設定し家庭内LANアドレスを192.168.1.xxx/24で再構築する
今回はプロバイダーの切り替えとPPPoEからIPoEへの切り替えが重なった事、そしてそれらの切り替えがフロントの方のスキルで大きくブレてしまった事が大きかったです。またNTTとOCNそして某とくとくBBそれぞれが、組織的な縦割りで横断対しかできない事も混乱の要因だと思います。世の中は、危うい曖昧な状態でインターネット運用が執り行われているのかもしれません。
IPoEはユーザ毎に常に一つ
某とくとくBBが解約にもかかわらず先にIPoVに接続していた事で、OCN側が待ち状態になってしまった様です。某プロバイダーが一定期間稼働していた事はクロスオーバー期間として納得できます。ですが、ATerm WX1800HPの初回接続事に先に自動で接続しているのは、あまり良いとは思えません。推測ではありますが、通常は、素直にOCNが接続して万事OKとなるはずだったと思うのです。それに、OCNにはIPoEの利用申請をしていないので勝手に設定してあるのもいかがなものでしょうか。
とはいえ、OCN側も初回相談時に「RT-500MIに原因がある」「AtermのPPPoE設定」などの対応に終始した様に、新しい技術の運用に混乱が伺えます。現場も新しい技術についていくのにはつらさのだと思われます。相談を重ねると事態も改善し、サポートからも想定以上のアドバイスを頂ける様になり、サポートの有り難さを再確認する事ができました。
OCN移行後のネットワーク
以降完了後は以下のとおりです。家庭内LANは192.168.1.XXX/24でネットワークが構築されています。
GateWayがRT-500MIに集約しました。
固定電話用ルータからIPマスカレード設定が消えた!
無事IPoEが開通し、某とくとくBB以上に快適に固定回線が使える様になりました。家庭内のすべてデバイスが問題なくネットワークに接続出来ました。あとは、OCN モバイル ONEのセキュリティを確保するために、自宅VPNサーバーへの接続設定を行ってネットワーク移行は完了です。
メインルーターであるRT-500MIに接続すると静的IPマスカレード設定が無くなっている事に気がつきました。えええ〜!VPNが設定できない!!
固定電話用ルータ(RT-500MI)とは
固定電話のためにある機械です。なぜかルーター機能が停止できません。正直、固定電話の中継機機能だけで良いのですが、なぜこの様な仕様になったのでしょうか。PPPoEの時はAterm側を使っていたので、このルーターはブラックボックス運用でも問題ありませんでした。
後付けのIPV6機能
ただ、幸いにもIPv4とIPv6の違いについて心当たりがありました。
- IPv4とIPv6ではIPマスカレード設定の仕様が異なる
- RT-500MIリリース時はIPoEは未対応だった
今目の前のRT-500MIはIPoEで稼働しています。だから、自動更新でどっかにIPoE専用メニューがあるに違いない!
この質問をGoogle先生に問うてみると。ビンゴ!よかった〜こちらは早くケリがつきました。初見にはわからないですよ、こんな仕様。普通はこういった設定はしないんでしょうね。
IPoE IPv4設定は専用URLで提供→http://192.168.1.1:8888/t/
「http://192.168.1.1:8888/t/」に接続するとメニューが表示されました!よかったです。
あとは、設定可能なポート番号を確認して「静的IPマスカレード設定」を行います。
ここにVPN接続の為のポート番号を設定します。ポート設定とDiskStationとの具体的な接続や設定は、別途記事化の予定です。
やっと全てのネットワーク設定が完了しました。これで、街中のフリーWi-Fiでも安心して利用する事ができます。OCN モバイル ONEのパケットもガッチリ節約できます!
余談
固定電話用ルーター(RT-500MI)は発表が古いので、IPoE対応以外にも残念ポイントはいくつかあります。一つは、記事にもあります様に「ルーター機能がオフにできない」事です。そしてもう一つが「UPnPルーター」でない事です。UPnPルーターであればDsikStationなどの最新のネットワーク機器は自動設定してくれます。例えばDiskStationはボタン一発でIPマスカレード設定が行えるはずなんです。逐一手動設定となるのですが、それはそれで、セキュリティとしては正解の様な気もします。(笑
これから
「OCN モバイル ONE はじめました」でも書きましたが、家庭内LANがスッキリしました。今後は、自宅NASの活用術を記事にまとめてご紹介していく予定です。少々お高めかもしれませんが、IT系の仕事をしている方であれば、ぜひ一家に一台会っても良いと思う機材です。オープンソースのNASやQNAP社のNASなども所有しています。いろいろと便利な情報を発信できるのではないかと思います。
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